「人を変える方法」に関して書いてある本です。
社会人になった直後に会社の先輩に紹介したもらった本です。話としては面白かったものの、当時は自分のことで精一杯だったので「他人を変えたい」という欲求が無かったため、あまり興味が持てず。最近になって組織や他人を変えたいと思うことが増えたので改めて読んでみました。
結果、超面白い!
この本では、人を変えるためには下記の3つが重要だと説いています。
- 変化の方法を伝える
- 感情を動かす
- 環境を整える
そして、この本の最大の特徴は 実例が大量に載っている ことです。正直自分が当事者だったら絶望するだろうな、という状況をひっくり返して、組織や人を変えていった実話が山のように載っています。
重要な点は、彼・彼女らが必ずしも権力者ではないという点です。権力を使わなくても、組織や人を変えることができるというメッセージなのですかね。とにかくそれぞれのエピソードが魅力的で、普段ビジネス書が苦手な僕でも割りとすんなり読めました。
最後に、自分用のメモ代わりにフレームワーク的な部分を箇条書きにして残しておきます。ただこれだけ読んでも全く意味不明だと思うし、実例が本の9割を占めるので、ちゃんと読むことをおすすめします!
1. 象使いに方向を教える= 理性に変化の方法を教える。実は変化したいのに戸惑っている場合が多い。
- ブライトスポットを探す
- うまく行く部分を探して真似する
- 大事な一歩の台本を書く
- いきなり全体を考えずに、具体的な最初の一歩を考える
- 目的地を指し示す
- 目的地とメリットを考える。
象使いが分析に迷い込まないようにする 2. 象にやる気を与える= 感情面でも変化を望むようにする
- 白黒の目標で、短期的な行動と長期的な目標を結びつける
- 感情を芽生えさせる
- 象が怯えないように、変化を細かくする
- 小さな成功を体験する
- 人を育てる
- アイデンティティを作る
- しなやかマインドセットを持ってもらう
3. 道筋を定める= 環境を整える
- 予め失敗を覚悟して、挫折を乗り越える
- 環境を変える
- 根本的な帰属の誤り。人間の問題ではなく環境の問題
- 習慣を生み出す
- 継続する。象使いの消耗を減らす
- 仲間を集める
- 行動を伝染させる