2013年1月2日水曜日

自炊に乗り切った理由について

お久しぶりです!あけましておめでとうございます!!
昨年8月にiPadを購入し、11月にはnexus7まで買ってしまった私がついに自炊することを決心したという内容です。

なぜ自炊をためらっていたのか
タブレットを2つも持っていながら自炊をためらっていた理由は、最初は以下の2つでした。

1. お金がかかる

スキャナ+裁断機で5万円以上は固いですし、実際の作業にかかる時間を時給換算しちゃったりすると目も当てられません。
ただお金の問題は他の課題が解決しない際に発生するものです。「あんなデメリットもあるのにこんなお金払うのはなぁ」といった感じです。ですから、とりあえず無視しようということに決めました。

2. 裁断機選びが難しい

いわゆる上からレバーを下ろして裁断するやつはかなり重くて大きそうでした。
一方でローラー式のものは安くて軽くて良いとAmazonでもっぱらの評判でしたが、一度に裁断できるページ数が少ないという欠点があります。このトレードオフが大きな悩みの種でした。
結局、自炊全体の時間を考えると、実は時間的ボトルネックは「スキャン」の方で、裁断に多少手間がかかってもいいんじゃないかという説を信じて、ローラー式を購入することに決めました。

さて、これらの問題を解決していざ自炊をしようと現実的なことを考えだすと、新たな課題が頭をもたげました。

3. 実は本を切るのに抵抗がある

いざ裁断する本を前にすると、思い出が頭をよぎります。
昔読んだハードカバーの小説なんてとてもじゃないけど切れる気がしません。泣いてしまいそうです。

というわけで、この心の問題をどうやって解決するかが課題でした。

なぜ自炊をしようと思ったのか
実際、電子書籍として購入した本の読み心地は非常に良いものです。
重い本を持ち歩かなくて済みますし、つねにカバンに数十冊の本が入っているというのはなんだか幸せです。
実家にはダンボール何箱分もの本があり、もう十年以上前に読んで封印されている、なんてものもたくさんあります。これが全部電子化されていればどれほど素晴らしいかと思うのです。
一方でいつか広い家に住んで壁一面に本棚を置き、持っている本を並べたいという野望もあります。
私が自炊を決心したのは、正月の帰省で以下の2つのことに気がついたからです。

1. 思い出はデータでもいい

実家の部屋を整理していると、様々な懐かしいものが出てきます。卒業アルバムとか、中学の修学旅行で買った木刀とか。そんな中、一番懐かしかったのは中高時代に使っていた携帯電話のメール履歴でした。
「モノより思い出」とはよく言ったもので、「モノ」は過去を思い出すトリガーに過ぎず、それは実態を伴っている必要はないのだな、というのが最初の発見でした。

2. 古い本を助けるための自炊

部屋のクローゼットにダンボール詰めにしてある本たちは、どれも本当に懐かしいものですが、一方でほとんど存在を忘れていたものでした。
自炊は一見すると本を裁断してしまう非情な行為ですが、一方で自分の中で忘れていた本を再発見するための儀式なのではないかと思い直しました。
本を大事に思っているからこその行為なのです。

というわけで、明日FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500ディスクカッター DC-210Nが家に届きます。
次は「実際に自炊やをってみた」的な更新をしたいと思いますので。

では、今年もよろしくお願いします!